おはよういももち

おはようのあいさつのついでに、なにか言ってみます

いものはなし 01

おはようございます!いももちです。

さて、わたしは昨日の自己紹介でいもが好きだと申しました。

…というわけでいものはなしをしようと思います。

いももちですから。

 

いもをかかえて戯れるねこの図

 

いもへの好意の芽生え

せっかくなのでわたしの芋への熱い思いがいつ芽生えたのかというのを思い返してみます。

 

…とはいえ、時期なんて覚えていません。しかし、それまで漠然としていた芋への想いが確かになった瞬間というのは覚えています。

小学生だったか中学生だったか、遠足だか合宿だか。とにかく、おやつを必要とする場面があったのです。500円までだったと思います。

 

500円。

 

少ないように見えて、意外と多いものです。500円いっぱいにお菓子を買えば、遠足の間に食べきれず持ち帰る羽目になったりします。そんな金額です。

その500円いっぱい、当時のわたしはお菓子を買いました。お小遣い制ではなく、お年玉貯金で生活していたわたしにとって、500円分好きにお菓子が買えるというのは魅力的だったのです。迷いなく、使い切りました。

 

さて、そして遠足だか合宿だかの当日になりました。みんなで大型バスに乗り込み、思い思いの話に花を咲かせながら、さっそくお菓子を持ち寄ってほおばります。

わたしの隣に座っていた友人Aが、わたしに赤い箱を差し出して言いました。

「ポッキーあげる!」

ありがとう、と言ってわたしは彼女にお礼のじゃがりこを差し出しました。

するとわたし達の前に座っていた友人Bが、紫色の袋を差し出して言いました。

「グミ食べない?グレープだよ!」

ありがとう、と言ってわたしはお礼のポテチを差し出しました。

しばらくして、通路を挟んで向こうの席の友人Cが、緑色の箱を差し出して言いました。

パイの実食べる?」

ありがとう、と言ってわたしはお礼にポテロングを差し出しました。

みんなで分け合って食べるおやつ、控えめに言っても最高です。もうわたしの遠足ここで終わりでいいですよ先生。

 

さてそんな至福の時間のさなか、今度は後ろの席の友人Dが言いました。

 

「カントリーマアムわけたげる!…から、なんか芋じゃないやつちょうだい?

 

ありがとう、と言ってわたしは、自分のおやつの詰まった袋を見ました。

残っているのはおっとっと、なげわ、チップスター

 

「ごめん、いもしかないわ」

 

いもしかなかったのです。

 

その時でした。「ああ、わたしっていもが好きなんだな…」と自覚したのは。

 

自覚すれば早い

気が付いてからはこの想いは止められませんでした。どんどん加速していきます。

連鎖的に、普段からいもばかり食べていたことにも気が付いてしまいましたから。

そういえばわたしはみそ汁の具はいつもじゃがいもをリクエストしていましたし、我が家のおでんには当たり前のようにわたしのためのじゃがいもが入っていました。焼肉をしてもホットプレートで焼くのは肉よりも芋、ステーキよりも付け合せの粉吹き芋を楽しみにしている自分がいたのです。

 

ああ!これだけ愛しておきながらなぜいままで気が付かなかったのか!

 

目の覚める思いでした。急に視界が開けたようにさえ感じました。

世界はこんなにも輝いていたのか!と。

 

けれど同時にわたしは激しく自分を恥じました。いままで好きな食べ物を聞かれたときにかわいこぶってハンバーグやりんごなどと答えていた自分が恥ずかしくてたまらなくなったのです。

何をキャラづくりする必要があったのでしょう?

そのとき決意したのです。わたしはこれから一生いも人間でいようと。もう、いもと添い遂げようとすら思いました。正直その時には、いもにかかっている塩すらうらやましく思えてなりませんでした。ずるい!そこをどけ!そこはわたしの場所だ!

 

そうしていも人間になったわたしですが、まだいものはなしには続きがあります。

しかしちょっとばかし長くなってしまいましたので、今回はこのあたりで筆をおくことにいたしましょう。

 

決して飽きたわけではありませんよ。

 

 おやすみなさい、また今度!